【作ったもの】初めての梅仕事
我が家は小さな畑を持っている。
それはそれは本当に小さく、でも家庭菜園と言うには少し大きいサイズの畑だ。
母が住んでいた実家に住む人が居なくなり、その家をつぶした後を父が耕して畑にした。
数年前までは年中野菜を作っていたのだが、昨年は父が体調を崩し畑の管理が出来なくなってしまった為、ずっと放置状態だった畑。
父もすっかり元気になったので、先日両親と一緒に荒れ果てた畑の草刈りを手伝いに行ってきた。
この畑の一画には、先代の飼い猫のお墓もある。
私はその区画を担当し、せっせと草を取り除いた。
途中でお昼ご飯を食べる。
スーパーで買ってきたおにぎりだけど、外で食べるご飯は異常なほどに美味しく感じる。
この畑には梅の木が植えてある。
草刈りの途中でも、ぽすん、ぽすんと、熟れた梅が落ちる音がしていた。
その昔、まだここに母の実家がありおじいちゃんが住んでいた頃は、梅の時期になるとおじいちゃんが家の屋根の上に登り、たくさんの梅を収穫してくれていた。
しかし今はもう収穫する人がいない。
勿体ないな、と思った。
よくよく見てみると、とてもきれいな状態の梅もいくつか落ちていた。
せっかくなので、綺麗な状態の梅をいくつか拾い集め、生まれて初めての梅仕事をしてみる事にした。
挑戦したのは梅シロップ。
梅を綺麗に洗い、ヘタを取り、一度冷凍させてから、砂糖に漬けた。
瓶のサイズを誤り、梅がすべて入りきらなかったのが心残りだが…。
砂糖が徐々に溶けてくるので、毎日瓶を振る事を忘れずに、これから数日冷暗所に保管する。
美味しくできたら、来年はもっと早くから梅を収穫しようと決めているのだ。
出来上がるのが楽しみである。